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  • 執筆者の写真morikawamk

ニューヨークタイムズにまつわる話

皆さんご存知(ですよね?)、ニューヨークタイムズ。

そう、アメリカ第三位の発行部数を誇る日刊新聞であり、世界でも認められるクオリティペーパーです。

紙で新聞を読む人が少なくなっているアメリカでは、ニューヨークタイムズもプリント版からデジタル版に完全に軸足を移しているのが現状です。

ところで皆さん、こちらの雑誌をご存知ですか?



これ、朝日新聞を取っていると何か月かに一回、無料で届く『T JAPAN』という雑誌です。ニューヨークタイムズ社がアメリカ本国で発行している『T: The New York Times Style Magazine』の日本語版なのだそうです。

『T JAPAN』の公式ウェブサイトによると…

「米国版T magazineは年11回、230万人の読者にThe New York Times紙の一部として届けられ、豊かな知性と洞察力に裏づけられた記事内容で、全米で最も影響力のある雑誌のひとつとされています。

T JAPANは、2015年3月に創刊。米国版T magazineから厳選した上質な翻訳記事と、日本版独自の記事で構成。ファッション、美容、アート、建築、食、旅など、すべての記事に確固たるスタイルを持ち、真にグローバルな視点で世界と日本の今を伝えるスタイルマガジンです。」

とのこと。

日本と比べ物にならないくらいデジタルシフトが進んでいるアメリカの新聞業界で、あえて雑誌という形態をとるメディアを、かのニューヨークタイムズが出していることにまず驚きます。

しかも、新聞社が作ったとは思えない、本当にスタイリッシュな誌面作りがされていて、まるで惜しまれながら廃刊となったInterview Magazine(アンディ・ウォーホルらが1969年に創刊したビジュアル・インタビュー雑誌)のよう。

もちろん、無料なだけにブランドの広告が雑誌のページの大半を占めるわけですが、広告すらかなりスタイリッシュ。これもInterview Magazineを彷彿とさせます。

上の画像の号でも、写真家・森山大道氏や、映画監督・是枝裕和氏の本音に迫るロングインタビューを掲載していました。

これは翻訳ではなく、日本で独自取材したものです。

ちなみに、コンテンツ自体はウェブでも閲覧できます。

でも、紙の雑誌も出している。

これはなぜなんでしょう。

どういう読者層を想定しているんでしょうか。

もし、デジタルに馴染みのない高齢者をターゲットにしているなら、こんなアート系ファッション誌にさほどニーズがあるとは思えません。

若者対象だとすると、紙媒体として出す必要性は低いでしょう。

その中間を狙っている……!?


皆さん、どう思いますか。

良かったら是非一度、本誌を手に取ってみてください。

私の研究室に置いてありますよ。


実はもうひとつ、ニューヨークタイムズにまつわるネタがあるのですが、少し長くなったのでまた別の機会に。




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