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  • 執筆者の写真morikawamk

エチオピアコーヒーのお話

今回は完全に雑談ブログです。

皆さんはコーヒーを飲みますか。

私はコーヒーが好きで、毎日飲んでいます。

どのくらい好きかと言うと、毎朝豆から挽いて飲むくらい好きです。

さらに言うと、インドネシア・バリ島に行った時は、映画『かもめ食堂』で注目された幻の高級コーヒー“コピ・ルアック”を求め、車をチャーターしてコーヒー農園に行くくらい好きなのです。


そんな私が最近特に好んで飲んでいるのはエチオピアのコーヒーです。

きっかけは、『おいしいコーヒーの真実(Black Gold)』というドキュメンタリー映画を見たことでした。

この映画は、エチオピアでコーヒー生産農家の地位向上のために活動するタデッセ・メスケラに密着し、コーヒー取引においていかに先進国大企業がコーヒー農家から搾取を行っているかを明らかにしたもの。

フェアトレードとは程遠いその実態は、自分のコーヒーの買い方を見直す必要を感じるに十分なものでした。


一方で、エチオピアコーヒーにとても興味を持ちました。

映画に映し出されるコーヒーが、それはそれは美味しそうだったからです。

一般的にエチオピアコーヒーは「モカ」とも呼ばれ、フルーティーで爽やかな味わいが特徴です。

産地としては映画にも出て来たアダモやイルガチェフェが有名で、エチオピアはコーヒー発祥の地と言われています。

でも、エチオピアコーヒーって意外と売られていないんですよね。

他の国のコーヒーとのブレンドならひょっとするとあるのかも知れませんが、欲しいのはエチオピアのシングルオリジン(ブレンドではない)コーヒーですので、なかなか見つからないのです。

ネット通販だと探せばもちろんあります。

買って飲んでみると、すごく美味しい!

それから、コーヒー店を覗くたびにエチオピアコーヒーを探すようになりました。


そんな中、先日ひょんなことから東京で外国人女性とたまたま知り合いました。

出身を聞くと、エチオピアとのこと。

東京にもう10年以上住んでいると言うので、お仕事を聞きました。

するとエチオピアからコーヒー豆を輸入して、日本で売っていると言うのです!

彼女は、日本にはエチオピアコーヒーの、本当の「シングルオリジン」がないから、自分が会社を作って日本に持って来ている、と言いました。

シングルオリジンをネット通販で手に入れている(と思っていた)私は、日本でも手に入るけどな、と心の中で思いました。

しかしよく聞くと、彼女に言わせれば日本に入っている「シングルオリジン」を謳うエチオピアコーヒーは、いくつかの農家の豆を混ぜているから、それはブレンドだ、と。

本当のシングルオリジンは、一つの農家から収穫した豆のことだと言うのです。

確かにネット通販で買っている豆の情報を見ると、農家の名前までは書いてありません。

じゃあ私がシングルオリジンだと思って飲んでいた豆は、実はブレンドだったんだ、と、とても驚きました。

彼女はエチオピアのLIMUという、日本では全く見かけないコーヒーを、豆の鮮度を保つために空輸し、高級スーパーなどに卸していると言います。

自社でネット販売もしているとのことでした。


彼女は、たまたまちょっと立ち話をした程度の私に、彼女が扱っているコーヒーのサンプルをくれました。

そして、エチオピアのコーヒーの伝統的な飲み方を教えてくれました。

エチオピアでは、コーヒーは三番煎じまで飲むのだそうです。

一番煎じはアボルといい、目の覚める濃い味わい。

二番煎じはトーナといい、何杯でも飲めるようなマイルドな味わい。

三番煎じはバラカといい、麦茶のような香ばしいお茶の味わい。

だから1回落としただけで、コーヒーの粉を絶対に捨てないようにとのことでした。


その後、私は早速彼女にもらったコーヒーを飲んでみました。

確かに今まで飲んだことのない、ワインのように芳醇かつ清々しい味わいでした。

もちろん三番煎じまでしっかりいただいたことは言うまでもありません。

私はこれまでに増して、すっかりエチオピアコーヒーのファンになってしまいました。


同時にこう思いました。

コロナでなかなか人と会って話すことが難しい昨今だけど、そんな状況下でも誰かと出会って、ささやかながらも交流を持つことは可能なのだな、と。

そして、出会った人から教えられることは大きいな、と。


このご時世、初対面の人と会話をするなんて、感染リスクを考えると決して褒められた話ではないのかも知れませんが、それでも良い出会いだったと思いますので、ここでシェアします。

皆さんにも、日々の中で何かしら良い出会いがありますように(人でも、物でも、経験でも)!


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